木村花さん

木村花さん、スターダムというプロレス団体に所属していた女子プロレスラーがあの世へ旅立った。享年22。早すぎるよね。僕は花さんを今回のことがあるまで存じてはいなかった、けど「なんで?」との思いからネットで調べ、これまでの活躍を知った。花さん、父がインドネシア人で母が日本人、魅惑的な表情、きりりとした目、その奥には哀感をみた気がする。もちろん、たまたま撮られた写真がそうで、たまたま悲しいことを知ったからと言えばそうだが。

なくなる直前に更新したSNSには「愛されたかった人生でした」と記したと言う。きっとこの言葉以上に愛を求めていたんだと思う、その行動が女子プロレスラーから、グラビア、リアリティ番組への出演だったのかな。伏線はすでにあったのかもしれないが、このリアリティ番組出演が原因とされている。僕はこの番組を観たことはない、けど情報を漁っている中で「これは」と感じた。このリアリティ番組、初見の男女六人が同じ屋根の下で生活する様子を放送するらしい。しかし、リアリティ番組と言う言葉こそ胡散臭い。ただその様子を流す、それだけで視聴者が集まり視聴率が高まるなら、そんな楽な商売はない。

シェアハウス、これも他人同士が生活するシステム。この生活が毎日毎時ドラマ化するわけがない。やはりそれなりの筋書き「こうして」「こう返して」は間違いなくあるのである。以前、知り合いの全く露出のないタレント志望の女の子が、「父を探している」と言う一般人の体で出演したことを知っている。これは両親が離婚、母方へ引き取られ、父とは疎遠になっていると言うことは事実だが、連絡が取れないわけではない、そもそも自ら出演したわけではない、所属事務所から「仕事」として出演したという。これもTVの世界の一部である。全てがリアリティであれば、明石家さんまやそのクラスのMCがそれなりの数が必要だ。しでもそれは現実的ではない。

そのリアリティ番組でのことで花さんのSNSにそれはひどい罵詈雑言が結構な数でやってきたという。確かにそれは人気が上がった、顔が売れた、有名になればなるほど受けるしきたりなのかも知れない。その慣習を花さんは受け止められなかった。いや受け流すことができなかった。愛されたかった人生でしたという言葉の続きに「みんなありがとう、大好きだよ」と綴った。こういう女性だった。だから受け流すことができなかった、そういう準備ができなかったことが悔やまれる。女子プロレスラーだから、タレントとして所属事務所があり、マネージャーがいて、タレントとしての心構えを教えられたのか、それはわからない。しかし、22の女性では対処しきれないことが起きていた、これを周りの大人が気付けなかったのか?それをその世界で生きる全ての大人が自覚しなければならない。

リングの上では猛々しくれも、降りれば22の女性なんだ、このようなことで失われる命、今後は無くさなければならない。


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